-- デュエットオカリナとは --

デュエットオカリナとは、はじめに

このウェブサイトについて

このウェブサイトはデュエットオカリナという、ちょっと変わったオカリナについて説明しています。今、幸運にもデュエットオカリナを手に入れることができて、これから一人合奏を楽しもうとワクワクしている…。そんなあなたの役に立てたならと願いながら、パソコンのキーボードを叩いています。(2011/3/1現在)

目次の各章の内容

デュエットオカリナとは
つまりデュエットオカリナとはどんなものか、について概説しています。
またこのウェブサイトの趣旨や内容について説明しています。
NCWデュエットオカリナ
ノース・カントリー・ワークショップ(N・C・W)工房のデュエットカリナの扱い方について説明しています。このオカリナを持っている人はお読みください。
CHデュエットオカリナ
チャーリー・ハインド(C・H)工房のデュエットカリナの扱い方について説明しています。
このオカリナを持っている人はお読みください。
WNBデュエットオカリナ
ウッドゥン・ボーン(WD・B)工房のデュエットカリナの扱い方について説明しています。
このオカリナを持っている人はお読みください。
オカリナの基本
オカリナを演奏するときの基本的な事柄について説明しています。
すべてのデュエットオカリナで共通の内容です。
曲を覚える
デュエットオカリナを単音で演奏する方法について説明しています。
すべてのデュエットオカリナで共通の内容です。
一人で合奏する
デュエットオカリナを二つの音で演奏する方法について説明しています。
すべてのデュエットオカリナで共通の内容です。
試聴サンプル・運指譜
デュエットオカリナの試聴サンプルを集めました。
曲によっては運指譜も掲載しています。
入手方法、購入方法
デュエットオカリナを販売している楽器店についてのご案内です。

デュエットオカリナとは、概説1

デュエットオカリナとは

写真はデュエットオカリナという、ちょっと変わったオカリナたちです。
二つのオカリナを一つに合わせた作りになっていて、同時に二つの音を出すことができます。一人で合奏ができます。オカリナにかぎらず笛はみんな一つの音しか出せませんから、ビィーっと和音で鳴り響くデュエットオカリナの音色は、聴く人に「まさかっ!?」のインパクトと感動を与えます。

» デュエットオカリナを吹いてみました

日曜音楽家のためのデュエットオカリナ教室

このウェブサイトでは日曜音楽家のためにデュエットオカリナの吹き方を説明します。
日ごろ仕事や勉強に忙しい日曜音楽家たち向けに、デュエットオカリナの持ち方・吹き方や運指から始めて、最終的には自分の知っている曲や楽譜の曲に伴奏をつけて一人合奏する方法を説明します。

この”日曜音楽家”というのは、学生さんだったりサラリーマンだったり自営業主だったり、とにかく本業が別にあって楽器演奏は趣味・遊びである人たちのことです。日曜音楽家は一日のほとんどを仕事や勉強に費やして、残った時間でTVを観たりマンガを読んだり友だちや家族と遊んだり、そして楽器演奏を楽しんだりします。

日曜音楽家は他のことに忙しくて楽器演奏を鍛錬する暇がありません。だから一流の演奏家になるのはむりだけど、そこそこ上手になって気が向いたときに楽器演奏を楽しめればいい。そんなところを目標にして私はデュエットオカリナの吹き方を説明していきたいと考えています。

デュエットオカリナもオカリナです。
だからふつうのオカリナを上手に演奏できるなら、とうぜんデュエットオカリナも上手に演奏できるでしょう。デュエットオカリナをもっと上手になりたい人は、街の音楽教室でふつうのオカリナを習うとよいです。

デュエットオカリナとは、概説2

オカリナの歴史

オカリナの先祖は南米のマヤ・アステカ帝国★にあった陶器の笛です。
これが19世紀ごろヨーロッパに伝えられイタリアで改良されて今のオカリナになりました。「オカリナ」とはイタリア語で「小さなガチョウ」という意味です。おそらく南米から伝わったオリジナルが本当に鳥の形をしていたんだろうと推測します。

★ 中国にも6千年前から独自のオカリナが伝わっています。
鳴らすのにコツがいりますが、よい音色です。そのうち別に特集したいです。

デュエットオカリナについて

一人で合奏できるデュエットオカリナはたいへん珍しいオカリナに思えますけど。
そもそもオリジナルの南米の土笛には和音を出せる笛がふつうにあります。そのようなヒントもあってか、探せばけっこうな数のメーカーや工房がデュエットオカリナを製作しています。

このウェブサイトではそれらのうち、以下のデュエットオカリナについて説明しています。

  • ノース・カントリー・ワークショップ(NCW)工房のオカリナ
  • チャーリー・ハインド(CH)工房のオカリナ
  • ウッドゥン・ボーン工房(WNB)のオカリナ

ノース・カントリー・ワークショップ(NCW)工房のデュエットオカリナ↓


チャーリー・ハインド(CH)工房のデュエットオカリナ↓


ウッドゥン・ボーン(WNB)工房のデュエットオカリナ↓

デュエットオカリナは物によって運指や演奏法が異なります。私は上記の3種類のデュエットオカリナしか知りません。他のデュエットオカリナについてはそれぞれの説明書を参考にしてください。

デュエットオカリナとは、概説3

デュエットオカリナによく似たオカリナにダブルオカリナがあります。

オカリナは音域がせまい

オカリナの欠点というか使いにくい点として、音域のせまいことがよく言われます。
たくさん指穴のあるオカリナでなんとか1オクターブ半くらい。だからふつうの笛で吹ける曲が、オカリナでは音が足りなくて吹けないことがあります。

これはオカリナとふつうの笛の、発音原理の違いによるものです。
ふつうの笛は、強く吹くと音が裏返って高い音が出ます。強く吹くほどいくらでも高い音が出るので、がんばれば息の強弱だけで一曲吹けるほどです。実際、オーバートーンフルートという笛は指穴が一つもなく、息の強弱だけで3オクターブ以上の音域を演奏します。

» オーバートーンフルートを吹いてみました

一方のオカリナはどんなに強く吹いても音が裏がえりません。一つの音しか出ません。やりすぎると音が歪んでついには鳴らなくなります。
» オカリナを思いっきり強く吹いてみた

オカリナの音の数はおおざぱにいって指穴の数と同じです。

だからこそオカリナの音色

オカリナを愛する人に「オカリナのどこが好き?」と問えば、いちばんにあの丸っこい音色を挙げるでしょう。あのオカリナ独特の音色が、実は音域のせまさと表裏一体なのです。音域がせまいからこそあのかわいらしい音が出るんだと言っていい。逆にもし、ふつうの笛のように―強く吹くと高い音が出るように―オカリナを改良したとしたら、たしかに音域は広くなるでしょうが、それはもうオカリナの音に聞こえないだろうと推測します。

このへんは空洞共鳴だとか気柱共鳴だとか、むつかしい理屈から演繹される話です。詳細は本やネットで調べてみてください。

でもやっぱり音域は広いほうがいい

と言ったって、ふつうの笛で吹ける曲がオカリナで吹けないとなるとストレスがたまります。かわいい音色をそのままに、なんとかして音域を広げることはできないか。

ダブルオカリナやトリプルオカリナは、音域の異なるオカリナを二つあるいは三つと合体させてほとんど強引に音域を広げました。

要は一つの曲のなかで音域の異なる複数のオカリナを取っかえひっかえして演奏しているようなものです。ぱっぱっと吹口と指穴を切りかえるのがなかなか難しいのですが、達人はすばらしい演奏をします。人間の適応力には目をみはるばかりです

餅は餅屋

デュエットオカリナもダブルオカリナも、大小二つのオカリナを一つに合わせたオカリナですが。その目的が違うため、作りはかなり違っています。

デュエットオカリナ
一人で合奏するために設計された。低音と高音でいい感じにハモるように、大小のオカリナは四度~五度の音程差に作られている。つまり二つのオカリナの半分以上の音が同じ音で重なっている。全体の音域はそれほど広くない。
ダブルオカリナ
できるだけ広い音域で演奏できるように設計された。二つのオカリナには音の重なりがまったくない。

音域の広いダブルオカリナでも状況によっては二つの音でハモることができますが、自由自在にというわけにはいきません。純粋に一人合奏を楽しみたいのであれば、デュエットオカリナをお勧めします。