-- オカリナの基本 --

デュエットオカリナの吹き方、基本0

基本的な吹き方は街のオカリナ教室できちんと習得するのが吉です。
※ ここの話はすべてのデュエットオカリナで共通です。

手っとりばやく上手っぽく

最初に覚えておいてほしいのは、デュエットオカリナもやっぱりオカリナだということです。
ふつうのオカリナを上手に演奏できるならデュエットオカリナも同じように上手に演奏できるでしょう。

『デュエットオカリナとは』 の章で宣言しましたとおり、私は日曜音楽家のために…つまり忙しくて楽器演奏を鍛錬する暇のない人、ちょっとだけ楽器を楽しめたらいいなと思っている人のために、デュエットオカリナの吹き方を説明しています。「手っとりばやく上手っぽくなれるように」というのがいちばんの目標なので、内容はかなり怪しげです。あまり褒めたものではありません。ここで私が説明しているとおりに練習すると、早いうちに家族や友だちが感動して拍手してくれる程度には上達するでしょうが、そこで頭打ちです。プロの演奏家や講師にはなれないでしょう。

デュエットオカリナをほんとうに上手になりたいと考えている人は、ふつうのオカリナも練習してください。楽器店で教則本を買って自己学習するとか。いちばんいいのはやっぱり、街のオカリナ教室に通うことだと思います。

デュエットオカリナの吹き方、基本3

オカリナはすこし強めに吹くと音が安定します。
※ ここの話はすべてのデュエットオカリナで共通です。

オカリナはピッチの不安定な楽器

オカリナはほかの笛に比べてピッチ―音の高さ―が不安定です。
試しにデュエットオカリナのぜんぶの指穴をふさいで、できるだけそおっと吹いてみてください。そこからだんだん吹く息を強くしていってください。そしてまた息を弱くしていってください。どうですか。

息の強弱で音の大きさが変わるのはもちろんですが、音の高さも変わっているでしょう。弱く吹くと低い音、強く吹くと高い音。息がよろけるとオカリナの音もよろけます。つまりプロのオカリナ奏者のようにまっすぐきれいな音色でオカリナを演奏するためには、細心の注意でまっすぐ息を吹かなければならないのです。
ちなみにフルートや篠笛、尺八やケーナなどのピッチはもっと安定しています。
» オカリナを強く吹いたり弱く吹いたり
» アナサジフルートを強く吹いたり弱く吹いたり

強めに吹くとピッチが安定する

吹く息の強さと、オカリナの音の大きさ・高さの関係を図にすると次のようになります。

  • 吹く息が弱めだと、少しでも息がよろけるとオカリナの音も派手によろけます
  • ある程度強く吹くと、多少息がよろけてもオカリナの音はあまりよろけません
  • あんまり強く吹くと、オカリナの音が汚く歪んでしまいます

図を見るとわかるようにオカリナのピッチはどうしょうもなく不安定、というわけでもありません。
強く吹きすぎて音が歪んでしまう…その一歩手前の強さで吹くと、多少息がふらふらしてもオカリナはまっすぐ鳴ってくれるものです。ここです、この強さで吹くことをお勧めします。これならわりとすぐにオカリナをまっすぐきれいな音で鳴らせるようになります。

この吹き方の欠点は、いつも力んでいるような一本調子の演奏になってしまうことです。
でも…優しい音色でオカリナを演奏するのはものすごく難しいですよ。私はできません。(数年の鍛錬が必要だと聞きました。)だからそういうのは、オカリナ教室に通って身につけてください。

デュエットオカリナの吹き方、基本4

ほっぺたをやわらかくするとオカリナの音色がなめらかになる気がします。
※ ここの話はすべてのデュエットオカリナで共通です。

ほっぺたをやわらかくする

ほっぺたをやわらかくすると、オカリナの音色がなめらかになる…気がします。気がするだけ。ほっぺたをやわらかくしてオカリナを吹くと、空気でほっぺたがかすかに膨らみます。これが息の乱れを均一にならして、オカリナの音色をなめらかにする…気がします。

  1. 口に水を含んで歯磨きのときのようにぐじゅぐじゅ…とやります。
  2. 今度は水を含まず、空気で同じようにぐじゅぐじゅ…とやります。
    これで準備体操は終わり。
  3. 唇をとじて、上下の歯の間にすこし隙間をあけます。
  4. 唇をとじたままそおっと息を吐きます。唇をとじていますからもちろん息を吐けるわけもなく、空気が口の中にたまっていきます。
  5. 空気でほっぺたが膨らんできます。
  6. ついには唇の間からしゅーっと息が漏れはじめます。
  7. 今度は今のをそおっとするのではなくて、オカリナを吹くようにぶしゅーっと息を吹いてみます。

この感じです。ほっぺたがかすかに膨らんでいるような、この状態でオカリナを吹くとほっぺたが息の乱れをならしてくれる…気がします。
すみません、気がするだけです。

デュエットオカリナの吹き方、基本5

オカリナにビブラートをかけるならきちんとかけてください。
※ ここの話はすべてのデュエットオカリナで共通です。

音のふらつきをビブラートでごまかす

ビブラートというのは、笛を吹くときにピー~~~~~と音をゆらす、あれのことです。笛の音にビブラートをかけるとなんだか上手になったように聞こえます。オカリナにかぎらずどんな笛でも音をきれいにまっすぐのばすのは難しいです。ですからいっそビブラートを練習してごまかした方が手っとりばやく上手っぽくなれます。

オカリナのビブラートはどうすればできるようになるでしょうか。
オカリナを強く吹く、弱く吹く、強く吹く、弱く吹く…を繰りかえす。これをだんだん速くすればいいでしょうか。
» オカリナを強く弱く強く弱く…吹いてビブラートにする

オカリナにビブラートをかけるべきか否か

そもそもオカリナにはビブラートをかけてはならない。きれいにまっすぐのばした音こそオカリナの音だ、という主張を見かけました。オカリナにビブラートをかけるなんて邪道だ、下手のすることだと。

しかし一方で有名な演奏家がどうどうとビブラートをかけてオカリナ演奏したりしますから…うーんどうなんでしょう。

ビブラートをかけるならきちんとかけること

オカリナにビブラートをかけるときは、かけると覚悟を決めてかけてください。
(まだあんまり上手じゃないんだよね、うまくいくかな)みたいな気持ちで中途半端にビブラートをかけると、単に音がヨタっているだけに聞こえます。同じ理由で、音の出だしにはビブラートをかけない方がよいでしょう。まっすぐな音から始めてそれからすぐにビブラートをかけます。最初からビブラートがかかっていると、ビブラートなのか音がヨタっているのかはっきりしなくて聴きづらいことがあります。

このへんの話は、もしオカリナ教室に通っているなら先生の教えに従ってください。

デュエットオカリナの吹き方、基本6

オカリナの一つ一つの音を区切るとかっちりきれいに聞こえます。
※ ここの話はすべてのデュエットオカリナで共通です。

音を区切るとかっちり聞こえる

息をほーっと吹いたまま指をぱらぱら動かすと、音がずらーっとつながって聞こえます。
そんな吹き方をするときもあるのですが、どうにも聞きとりにくいメリハリのない印象です。オカリナの一つ一つの音をかっちり聴かせるために、音を区切るとよいです。

息をほーっと吹きながら指の動きにあわせて「ぽーぽーぽぽぽー」と唇で息を切ります。息が切れることによって音が切れて、一つ一つの音がかっちり聞こえます。
» オカリナの音をつなげて吹く、区切って吹く

唇で息を区切るのはわりと簡単にできると思います。
唇と指の器用さが同じ程度なので、そんなに鍛錬を積まなくても唇と指の動きが揃っていい感じに演奏できます。ただし速い曲を吹くことができません。速い曲は舌で区切るしかないと思います、難しいですけど。

ほんとうはタンギングが上等

息をほーっと吹きながら「ろーろーろろろー」と舌を動かして息を切ることを「タンギング」と言います。笛の音を区切るといえばふつう、このタンギングです。教則本でも必ずそう教えていますしオカリナ教室でも間違いなくそうです。タンギングが上手にできるようになると、速い曲をすばらしく美しく演奏できるようになります。

反面、タンギングには永遠の鍛錬が要求されます。舌は指よりもずっと器用なので、気をつけないと舌の動きが先走ってしまってめちゃくちゃになります。舌と指がきれいに揃って動くように、毎日鍛錬しなければなりません。あんまり鍛錬をサボっていると、ヘタに逆戻りします。

オカリナがすごく上手になりたいならタンギングは必須課題です。オカリナ教室に通ってきちんとタンギングを習ってください。

デュエットオカリナの吹き方、基本7

音を止めるときには吹口と唇の間に隙間を開けます。
※ ここの話はすべてのデュエットオカリナで共通です。

吹口と唇の間に隙間を開けて音を止める

曲の終わりにオカリナをぽーーーっと吹いて、終わる。
そんなときにはオカリナの吹口と唇の間に隙間を開けるといいです。そんなツバメの雛みたいにカパアっと口を開ける必要はありません。ちょっとだけ隙間を開けます。わかりやすいところで、オカリナに唇をあてたまま口からそっと息を吸ってみてください。息を吸いやすいように、すこしだけ唇をゆるめて吹口との間に隙間を開けるでしょう?その程度の隙間でいいです。

これはなにをしているかというと、口の中の空気を逃がしているのです。試しにぽーっとオカリナを吹きながら…そのまま吹くのを止めてみてください。失敗すると口の中に残っている空気がオカリナを変なふうに鳴らしてしまいます。気をつけていれば大丈夫なのですが、それよりも口の中の空気を無くすのが簡単確実です。
» オカリナをくわえたまま吹くのをやめる、隙間を開けて吹くのをやめる

あるいは唇でピタッとふさいだり、タンギングの要領で舌でピタッとふさいで音を止めてもいいのですが。これだとほんとうにピタッと音が止まります。急ブレーキかけたみたいな感じです。

このへんは趣味の問題でしょう。
私は「止めた!」という感じよりも「止まった。」という感じが好きです。それには吹口と唇の間に隙間を開けて音を止めるのがぴったりなのです。「たーらりーらーーふぉ、らーらーらーーふぉ」って感じ。

デュエットオカリナの吹き方、基本8

一つ一つの音について、すうっと息を強くしながら吹くとやわらかな印象になります。
※ ここの話はすべてのデュエットオカリナで共通です。

オカリナの音はまっすぐな音

オカリナの音はまっすぐな音です。そのことは、ものすごく強弱をつけて演奏する尺八などと比べるとはっきり分かります。
» 尺八の音(『鶴の巣籠』より抜粋)

オカリナを尺八のように吹いてもぜんぜんオカリナっぽく聞こえませんし、そもそもオカリナはそんなふうに演奏するようにできていません。まっすぐな音がオカリナの音です。

目立たない程度に強弱をつける

まっすぐな音こそオカリナの音ですが、ほんとうに完璧にまっすぐ吹くとこれまたロボットが演奏しているようで聞けたものではありません。ぱっと聞いた感じ一本調子でも、実は尺八と同じように盛りあがったりしぼんだり、目立たないレベルでオカリナの音にも強弱をつけます。っても、そもそもオカリナをまっすぐ吹くことが難しいのに、それに強弱をつけて吹くなんて無理な話なので。

9割の音量から鳴らしはじめる

とりあえずオカリナの音を出すとき、ほんのすこし弱めの音―9割の音量―からはじめて、すぐにすっとマックスまで大きくするようにしてください。一つ一つの音をみんなそのように吹きます。すっ、すっ、すー、です。

» オカリナを最初からMAXで吹く、音をすっと大きくしながら吹く

上の演奏サンプルは…ちょっとやりすぎですけど。音の雰囲気が柔らかくなります。
そんなに難しくないですよ。おおざっぱな理解として、一つ一つの音について、すうっと息を強くしながら吹けばいいです。とにかく無条件にすっ、すっ、すー、です。そのうち癖になります。
こんな十把一絡げな小手先の技でも、かなりきれいに聞こえるものです。

長くのばす音はそれに加えて、終わりをほんの少し弱めてから音を切るときれいです。
これもそのうち癖になります。

デュエットオカリナの吹き方、基本9

吹口に水滴が詰まったら強く吹いて吹きとばします。
※ ここの話はすべてのデュエットオカリナで共通です。

吹口に詰まった水滴を吹きとばす

オカリナを吹いていると、息に含まれている水分がオカリナに冷やされて結露します。ひどくなると吹口が水滴で詰まったようになり、音が出なくなったり高音がひずんだりしてきます。この現象は小学校のリコーダーでも起こりますが、オカリナも同じです。

吹口が水滴で詰まったら、息を強く吹いて水滴を吹きとばしてください。オカリナをくわえて「プシッブシッ!」と勢いをつけて息を吹きこみ、吹口に詰まった水滴を吹きとばします。このときすごい音がしますから、歌口を握りしめて音が出ないようにするといいです。

デュエットオカリナの吹き方、基本10

余分な空気は鼻から捨てます。
※ ここの話はすべてのデュエットオカリナで共通です。

息が足りないとつらいが、余るのもつらい

笛を吹いていて息が足りないことがあります。尺八、ケーナやフルートの初心者にありがちな話です。あっという間に肺の中の空気を使いはたしてしまって、とても一フレーズ続けて吹いていられない。はげしく深呼吸を繰りかえして、そのうち頭がくらくらしてきます。

逆に息が余るのもつらいです。オカリナなど少ない息で鳴る笛にありがちです。吹いても吹いてもなかなか息が減りません。一フレーズどころか三フレーズ吹いてもまだ肺の中に古い空気が残っている感じ。吸いこんだまま息を止めているようなもので、これはこれで苦しいです。肺に空気が残っているので新鮮な空気を吸いこむこともできず、目を白黒させることになります。

鼻から余分な空気を捨てる

笛を吹いていて、息苦しくなってもまだ肺の中に空気が残っているときは、鼻から余分な空気を捨てるといいです。笛を吹きながら、同時に鼻からもそおーっと息を吐きます。当然、圧力が抜けて笛の音が小さくなりがちですから、そこは音量が一定になるように調節しながら演奏します。

注意があって、これを既にフレーズを吹いている途中でやると、プッシュンという感じに音が止まったりよろけたりします。吹いている途中にやるのは不可能です。「次のフレーズで肺の中の息を捨てる」と決めて、最初の吹きはじめから同時に鼻から息を捨てはじめると、比較的に音がよろけません。

逆に癖のように、いつもいつも鼻から息が漏れている人がいると聞きました。これはこれで問題です。笛を吹くときは鼻からは息を吐かない、口からだけ息を吐くのが基本です。どんな笛を吹いても息が足りないという人は、鼻をつまみながら笛を吹いたりして自分の癖を確認するといいです。

デュエットオカリナの吹き方、基本11

音の終わりを半拍長く伸ばすとよいかもしれません。
※ ここの話はすべてのデュエットオカリナで共通です。

音を半拍早く終わらせてしまうというクセ

どうも笛の初心者は音を十分に伸ばし足りない。音を終わらせるのが早すぎるというクセがあります。

「1、2、3、4 1、2、3、4 …」と拍子をとりながら123の間を笛を吹き、4で休む、ということをやってみます。「ぷーーーーー休み ぷーーーーー休み …」という感じです。なにも考えずにこれを吹くと、なぜかたいていこのようになります。

「いちにいさん」の「ん」まで音を伸ばすべきなのに、「さ」でさっさと切ってしまいます。つまり半拍足りません。このためなんだかブツブツとぎこちなく聞こえます。きちんと正しく「ん」まで音を伸ばすとなめらかな演奏に聞こえます。

音の終わりは半拍長く伸ばすようにこころがける

これは初心者がというより人間のクセというか、意識していないと自然にそうしてしまうようです。私も気をつけないとそう吹いてしまいます。音の終わりは、「ここで終わり」と思ったところから更にワンクッション―半拍―伸ばして終わるように心がけると演奏がいい感じになります。

オカリナ全般の話はここまで

ここまでデュエットオカリナの吹き方の基本について説明しました。というよりなんだかオカリナ全般の話になってしまいました。デュエットオカリナもオカリナですから、基本を説明すると結局オカリナ全般の話になります…

以前にも言いましたが、ふつうのオカリナが上手になるとデュエットオカリナも上手になります。ですからデュエットオカリナをもっときちんと上手になりたい人は、楽器屋で教則本を買って自己学習したり、街の音楽教室に通うことをお勧めします。

楽器演奏は拍手の数だけ上達する

楽器の演奏が上手になるために、人から拍手をもらうことがすごく重要です。演奏を聴いた人から「よかった」「感動しましたっ」「ぜひもう一曲聴かせてください!」と誉めてもらうことが重要です。

否定的な意見が多いだろうことを承知で言いますと、それは……ほんとうは楽器演奏に限らず、人が生きる上で重要なことなのです。人が善く生きるためには、他人から誉めてもらうこと、他人から認めてもらうことが重要です。逆に、他人からあまり誉めてもらう機会のない人、(自分は他人から認めてもらえていない)と感じている人は、無意味な虚勢を張ったり突飛な言動で人目を引こうとするなど、様々な不適合な行動をします。

楽器演奏のことに話を戻して、
楽器の演奏が上手になるためには、他人から拍手をもらい誉めてもらうことが重要です。そしてそれって、実はそんなに難しいことではありません。そんなに高いハードルではありません。

みなさんは「人に演奏を聴いてもらえるようになるには、きちんとした音楽教室の生徒になって、長く練習しなければならない」と思っていますか。それはメーカーや販売店が仕掛けたキャンペーンによる洗脳です。「他人に楽器演奏を聴かせることができるのは一流の演奏家だけだ」とみなさんが信じ込んでくれるからこそ、日本津々浦々の音楽教室は今日も繁盛しているわけです。

客はほんとうは演奏を聴きたいわけじゃない

マーケティングの観点から言及すると、あなたの楽器演奏を聴きに集まってくれた人は、ほんとうは楽器演奏を聴きたいわけじゃないです。単純に楽しいひとときを過ごしたいだけなのです。ひどい言い方をすると、いい暇つぶしになればいいくらいに思っています。極端には演奏そっちのけで、初デートに誘った隣の彼女といい雰囲気になることばかり画策していたりします。なので、他人に聴かせるのに一流の演奏は必須ではありません。例えば幼稚園でオカリナの演奏をするなら、何十年も修行を積んだ巨匠が素晴らしいクラシックの名曲を演奏するよりも、保母さんがたどたどしくポニョを吹いてみせた方が、子どもは大喜びだったりします。

自分の演奏を喜ぶ客を集めるのが秘訣

「相手を見て説法をしろ」と言いますが。
逆もまた真なりで、要は、自分の演奏レベルに応じたお客さんを集めればいいのです。とてもとても重要なことですから繰り返します。

!!! 自分の演奏を聴いて喜んでくれるお客さんの前で演奏すればいいのです !!!

なんて簡単な話。これがみなさんが知らなかったことです。そしてこの考え方は、そんなに突飛でも奇策でもない。ビジネスの世界では当たり前の考え方なんですけどね。なぜか楽器演奏を志す人の耳には届かないようになっています。まあね、ちょっと上手になったレベルの日曜音楽家たちがいろんな場所で勝手にコンサートを始めたら、プロの演奏家や音楽教室は大打撃ですものね。

まとめに入ります。
まったくの初心者は論外ですが、楽器を3年も練習していればある程度は聴けるレベルに到達します。そしたら次は、そのレベルの演奏で十分に喜んでくれるお客さんを探して、ぜひその人たちの前で演奏してください。老人ホームや介護施設、幼稚園や小学校や学童保育、忘年会や新年会、友人の結婚披露宴、町内のお祭りのイベントステージなど。「一流の演奏でなくていい、お金は出せないがちょっと演奏してほしい」という需要は、みなさんが知らないだけで、実は探せばたくさんあります。そして拍手をもらえたら嬉しくて自信がつきますし、誉めてもらえたら気分よくなって練習の励みにもなります。そうして練習を続けて上手になれば、もっともっといろんな人に演奏を聴いてもらえるようになるでしょう。それの繰り返しです。

もう3年ほど楽器を練習をしている人へ。
ちょっと練習する手を止めて、我が身を振りかえってください。もうそろそろ人前で演奏できるはずですよ。楽器演奏はもらった拍手の数だけ上達します。今のあなたの演奏レベルで喜んで聴いてくれるお客さんを探して、できるだけ早く人前で演奏する経験を積んでください。